2014.03.10 : 他の地域のヤギプロジェクト
「ヤギ除草の取組3年の美濃加茂市」

簡単な報告は、ツィッターには上げたが、情報が欲しい時に探すのが面倒なのと、最終的には消えてしまうので、ここに書き留めておく。

現在、僕が住む岐阜県は、自治体がヤギに力を入れているところが2つある。
一つは、このブログでも紹介した関ヶ原町。
あの後、ヤギに力を入れていた町長は変わったが、ヤギ乳を使ったアイスクリームは、現在も人気のようだ。

そして、もうひとつ。
就任当時、全国一若い市長ということで注目された美濃加茂市。
こちらは、市有地をヤギが除草する取組を初めて3年になる。
その報告会が先日、美濃加茂市で行われた。

ここからは報告会のメモ。

●メリット
1:除草費用軽減
550万円(年2回、人が草を刈る)→350万円(平均週3回で約半年、ヤギ除草。移動&見張り2名)
2:観光資源の可能性
除草場所へ見学のための来訪者が多い。特に親子や女性。

●今後の美濃加茂市の課題
1:ヤギのデータ取り
岐阜大学応用生物科学部が、ヤギの除草研究に着手。
現在、1年目で、放牧圧(面積あたりでどれくらいヤギを飼うのが効率的か)を研究中。
まだ、結論付けるのは時期尚早。
様々な条件を試さなくてはいけないだろうから、おそらく長い年月がかかると思われる。

2:市有地におけるヤギ以外の除草後の処理
ヤギ除草ではないところの市有地の除草後の草は処理費用がかかる。
これをヤギの冬用の食料として枯れ草にできる方法がないかの模索。
自治体としては処理費用削減になるし、ヤギにとっては冬の餌対策になる

細かく上げていくと、まだあるが、ざっと頭に残っているのはこんなところ。
報告会の感想としては、ヤギの事業に関して美濃加茂市は産官学が、うまくいっているなぁと、つくづく思った。
今後、日本のヤギ除草に関して、リーダー的な自治体になっていくだろう。
既に、大阪市や別府市など、他県の自治体が美濃加茂市を視察に訪れている。

そして、まだまだヤギに関しては、わからないことだらけということも、よくわかった。
家畜化の歴史が犬に次いで古いのにね(紀元前7000年には西アジアの遺跡で遺骨が発掘され、少なくとも、その時点ではヤギの家畜文化があった)。
もちろん、昔と今ではヤギの活用法は変わってきているので仕方がないのだが、
現代のヤギの活用法(除草、アレルギー対策、教育)にまつわるデータが、
今後、増えていくと、世の中は、面白く変わっていく可能性は充分あることに関しての、僕の考えは変わっていない。

まず、樹木の周囲のヤギ除草。
習性として、ヤギが木の皮を食べてしまう。
美濃加茂市では、桜に関しては今のところ食べられているが、気にしていないとのこと。
ヤギの除草以前はツタにやられてしまって桜の花が咲かなかったが、
今は、ツタはヤギがきれいに食べ、
木の皮は食べられているが、きれいに咲いている。
もちろん木をかじられないようにプラスチックなどの板を幹に巻く対処法もあるが、試行錯誤中のようだ。
この方法が確立すると、ヤギ除草の可能性は更に広がる。

また、今後、耕作放棄地活用の一つとしてソーラーパネルの設置が増えることは予測できる。
これは、現在、徳島県が力を入れているようだ。
現場を視察しているわけではないが、
おそらく、ソーラーパネルを設置した場合、草刈りが必要になる。
それがヤギでできるとかなりコストが削減できる。
実際、ソーラーパネルとヤギの組み合わせは、埼玉県飯能市で西武鉄道が始めようとしており、
全国でも、いくつかの場所で始まっていると聞く。
きっと悪戯心満載のヤギがパネルの上に載って壊すとか、
ケーブルをかじってしまうなど予想できそうなトラブルをどう対処していくのか、いずれ取材してみたい。
これが発展していくと将来、ヤギ牧場とメガソーラーの融合なんてことも充分、可能性がある。

アレルギー対策(牛乳アレルギーの子供への代用やヤギの糞のあるところで子供を遊ばせると抗体ができるなどといったこと)や、
教育(多動児の子供への効果など)は、臨床の予定も聞いておらず、データもないので、これは、もう少し未来の話になりそうだ。

ただ、ヤギ活用新時代に向け、着実に前に進んでいる気はする。
その1ページとして、約1年半ぶりに、ここに記しておきます。
ちなみに、うちのヤギプロのヤギは3頭とも元気です。
今年は現代のヤギ活用にとっても飛躍の年になるといいなぁと願っております。

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